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2002年
「家を建てよう!」ついにドラ吉の決心がついた。
ここからトロ子とドラ吉の悪戦苦闘の日々が始まるのである。
すべては夢のマイホームのために・・・
大工さんはトロ子の近所に住む大工さんに頼むはずだった。やはり知り合いの大工さんというのは安心感がある。
そのころのトロ子とドラ吉はたいしたビジョンも持たず、間取り図のみを突きつけ打ち合わせもろくにせずに見積もりをお願いした。「坪50万も出せば豪邸が建つ・・・」そんな言葉を鵜呑みにしたのだ。
ところが、出来上がった見積もりは坪50万を超えるもの。しかも、当然のことながらたいした打ち合わせをしていないのでその後の要望はすべて価格上乗せへとつながっていく。
さらに、これから建てようとしている土地の地盤が弱いことがわかり「地盤改良」の費用も圧し掛かってきた。
・・・他のメーカーとの比較も必要かもしれない。
そう思ったトロ子とドラ吉は住宅展示場に足を運ぶ。まず「自分たちはどんな家を建てたいのか」というビジョンを固めることも必要だ。
富士ハウス
1番はじめに入ったモデルハウスである。無駄のない間取りが気に入った。「CAPS工法」というものにも好感が持てた。
この工法は断熱材に発泡スチロールのような物をきっちりとはめ込んでいく工法で、高気密と高断熱が期待できた。ひとつ気になるところといえば基礎と土台の間に防湿シートを挟むという方法。こちらとしては「基礎パッキン」を使いたかったのだが・・・。
浜松の工場も無理を言って見学の日ではないときに見学させてもらった。すごく大きくて立派でしっかりしていて安心感が持て・・・持てるはずだった。
ところが!この日は営業の方が運転する車で浜松まで行ったのだが(片道2時間半)、なんと居眠り運転!無事帰ってこれたものの生きた心地がしなかった。道中気を紛らわそうと質問攻めにしてみたがなにぶん新人の営業だったらしく何一つまともに答えられない。
結局、この営業の方と付き合っていくことへの不安と基礎パッキンでないこと、あとメーターモジュールで建てるほど敷地の余裕がないことからお断りをすることになる。
が・・・断った後がまた悪かった。
しつこい電話での営業、自宅への押しかけ(しかも家の外にずっといて帰らない!)。日に日にやせていく営業の方がかわいそうにも思ったが、早くあきらめてくれることを願った。
正直、怖かった。
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